今木彩翔さん
25日、重慶市鴻恩寺森林公園鴻恩?陶然大観園の多目的B広場から、若者のグループが楽しそうに話をしている聲が聞こえてきた。重慶の生活について會話しているようで、よく聞いてみると、中國語、日本語、英語に加えて時おり重慶の方言まで聞こえてくる。重慶の地方夕刊紙「重慶晩報」 が報じた。
この若者グループのうち24人は中華全國青年聯合會の招待を受け、日本の外務省から派遣された日本青年訪中代表団(33期)のメンバーで、今月22日から26日まで重慶市を友好訪問。彼らは、同市で1日體験したホームステイでのエピソードなどを話しているところだったのだ。
平均年齢22歳の今回のメンバー達は、ホームステイでどんな事を體験したのだろう。また彼らの目に重慶市はどのように映ったのだろうか?記者はメンバーの一人である同志社大學3年生の今木彩翔さんを追った。
今木さんは、中國、重慶ともに今回が初めての訪問だそうだ。彼女は今回重慶を訪問するに當たり、友人と一緒に前もって下調べをしたそうで、「暑い」と「辛い」が重慶に対する第一印象だったという。
ホームステイ中に、ホストファミリーや何人かの友人と一緒に、重慶市內の繁華街「解放碑」のレストラン街「好吃街」にある重慶名物「酸辣粉」(サツマイモで作った麺に酸っぱ辛いスープをかけたもの)の店に來た今木さんは、本場の味を味わおうと、同店オリジナル酸辣粉を注文。一口目を食べた彼女は 親指を立てて「おいしい!」と絶賛したものの、2口目、3口目を食べると、だんだん辛くなってきたようで、涙を流しながら食べていた。
今木さんは「今回重慶に來て、そんなに暑いとは思わなかったけど、食べ物は本當に辛い。この辛さは日本人にはちょっときつい」と話す。
「好吃街」でほかにもいくつか本場の味を楽しんだ今木さんは続いて「解放碑」を散歩。街でたくさんの美女を目にした彼女は突然「重慶の女性ってみんなオシャレできれい!」と目を輝かせた。一日歩き回った彼女は、重慶の女性の美しさの秘訣について「階段が多いのでみんなスタイルがよくなり、辛いものをよく食べるから肌がきれい。それにオシャレだから、自信に満ちていて一層美しく見える」と結論。
交流の中で、重慶の男性は基本的にみんな料理ができ、しかも喜んで料理をし、女性にとても優しいことを聞いた今木さんは「日本の男性の中にも料理ができる人がいるけど、やっぱりまだまだ少ない」と中國の女性がうらやましそうだった。
その後、重慶の観光スポット「朝天門」を見物し、にぎやかな港文化を體験したり、いくつもの階段と坂道を越えて天空の道教寺院「老君洞」へ行き、不思議な味の「素食肉」(大豆タンパクでできている代替肉)を味わったりと重慶を1日満喫した今木さんは「重慶の景色は私の故郷大阪にすごく似ているし、重慶の人がみんな親切で友好的なので、なんか故郷に帰ったみたいですごく落ち著く」と笑みを浮かべた。
「人民網日本語版」2011年9月26日