記者は、酒工場の所有者で株式會社上代の代表取締役を務める、今年75歳の住田圭成さんの話を食事をとりながら聞いた。
地域を活性化するため、福岡區の住民は話し合い、株式會社を設立することを決めた。住民が株主となり、地域全體が積極的に參加できる事業だ。區協議會の同意を得て、2009年5月、9人の住民によって株式會社上代が設立された。住民の90%以上が株主である。
2011年5月、同社は酒工場を建設し、「かあちゃんそば」と「上代學校」というレストランをオープンした。雰囲気が特別であることから、多くの卒業生がここに集まるようになり、サロンのような交流場所になっていった。住民らは「福岡區がにぎやかになってきた」と話す。
株式會社上代の代表取締役を務める住田圭成さんは、「かあちゃんそば」や酒工場などで雇用する人は多くないが、高齢者の雇用を促進したことは間違いないと語った。また、そばと米は、この地域でとれるという。
観光客の増加に伴い人気が高まり、福岡區に戻って生活する若者もいる。その數はごくわずかだが、福岡區の高齢化率は47%から45%に低下した。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2011年10月11日