吉田氏は、安倍政権は日本の軍事大國化と新たな自由主義の改革を強引に推進すると同時に、靖國神社の參拝、村山談話の見直しなどの歴史修正主義に執(zhí)著した動きを見せていると述べた。日本の歴史認識問題は、もはや日本と隣國との問題のみならず、日本と國際社會(米國を含む)の関係に影響を及ぼしている。
吉田氏によると、安倍首相が2013年12月に靖國神社を參拝すると、日本の歴史認識問題は完全に國際問題に発展した。オバマ政権は安倍首相のこの動きに、「失望」を表明した。米國にとって、靖國參拝と歴史認識問題による政治的紛爭は、東アジアの安定を損ねており、米國の安保に負の影響を及ぼす可能性もある。
しかし吉田氏は、歴史修正主義は10年前と比べ確かに日本社會に浸透しているが、平和主義が依然として日本社會に深く根ざしていると判斷した。歴史修正主義の浸透の程度は、社會情勢の影響により変動する。
今年は世界の反ファシズム戦爭勝利70周年、日本の敗戦70周年だ。吉田氏は戦後の歴史を振り返り、「戦爭の経験者の、戦爭の悲慘で苦しみに満ちた記憶は、日本が軍事大國になることを防止する重要な支えだ。戦爭の経験者の減少に伴い、戦爭の痛みが薄れている。現(xiàn)代人は戦爭の凄慘な現(xiàn)実に対する想像力を養(yǎng)い、後世の人々に警鐘を鳴らし、戦爭の再演を防がなければならない。同時に歴史を冷靜に理解し、理性的に認識し、自ら歴史を考える力を養(yǎng)うことも不可欠だ」と述べた。
?中國網(wǎng)日本語版(チャイナネット)? 2015年3月16日