7月18日、集団的自衛権を解禁する安保法案の日本衆議院での強行採決2日目、國會前には5000人を超える日本の民衆が集まった。人々は、俳人?金子兜太のしたためた「アベ政治を許さない」の文字を印刷したプラカードを手に、「新安保法案斷固反対」「安倍首相は退陣せよ」などと聲を上げた。「國際先駆導報」が伝えた。
「アベ政治を許さない」は、安倍政権に対抗する全國統一行動の一環として、作家の澤地久枝やジャーナリストの鳥越俊太郎ら100人以上の日本の文化人が共同で発起した運動である。日本の文化界からはさらに、漫畫やアニメの巨匠?宮﨑駿も、新安保法案を公に抗議し、安倍政権のやり方を「愚劣」と斷罪している。
宮﨑駿や澤地久枝ら日本の文化界の「良心」はこれまでも反戦の聲を上げ続けてきた。安倍政権が「戦爭法案」を強行に推し進める中、文化人らは自らの行動によってその良識を人々に示している。
反戦の士?宮﨑駿
今年74歳の宮﨑駿はこのほど、東京の仕事場で開いた記者會見で、安倍首相の戦後70年談話について、中國への侵略戦爭の間違いを認め、中國の人々に損害を與えたことを謝罪し、深い反省を伝えるべきだと注文をつけた。
宮﨑によると、日本は安倍政権下、平和とは反対の方向に向かっている。與黨議員は劣化し、國會で多數の議席を占めていることで好き放題をし、平和憲法を破壊し、安保法案を強行採決しようとしている。「もともとその程度の人たちだったのが、自分たちが數が多いと思ってのさばって姿を現しているだけ。悲しいことだ」
宮﨑は、日本の人々の多くは歴史を少しずつ忘れ、一部は故意にこれを忘れようとしており、平和憲法の意義は十分に認識されていないと語る。長期にわたった日本の戦爭は「慘憺たる経験」を日本人に與え、300萬人の死者を出した。この経験は、「私たちのちょっと上の世代にとっては忘れがたいこと」であり、平和憲法の制定はこうした人々にとって「光が差し込むような體験」だったという。
公認の平和主義者であり反戦の士である宮﨑駿はこれまでも、安倍內閣が安保法制を通じて日本を戦爭する國家に変えようとしていると公に批判してきた。2013年には「憲法を変えるなどもってのほか」との文章を寄稿し、多くの作品中でも反戦の立場を表現している。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2015年7月30日