東京五輪組織委員會と東京都は數日前、2020年東京オリンピック?パラリンピックのエンブレムを発表したが、「パクリ騒動」に巻き込まれるとは予想だにしなかった。ベルギー東部の都市リエージュ在住のデザイナーであるオリビエ?ドビ氏はSNSを使い、東京五輪のエンブレムがリエージュ劇場のロゴに「驚くほど似ている」と指摘した。
パクリか、オリジナルか?
オリンピック?パラリンピックのエンブレムが、24日に正式に発表された。同エンブレムは美術家の佐野研二郎氏がデザインしたもので、東京の「Tokyo」、チームの協力を意味する「Team」、美しい未來を象徴する「Tomorrow」に共通する頭文字「T」を使い、多様性を象徴する黒、胸の鼓動を示す赤い丸を組み合わせている。
ドビ氏は同エンブレムの発表後、東京五輪のエンブレムがリエージュ劇場のロゴに酷似していると、友人からEメールで連絡を受けた。ドビ氏は、「最初は特に気にしていなかったが、よく見ると確かに似ていると感じるようになった」と述べた。ドビ氏はその後、この二つのロゴをフェイスブックに掲載した。
比較してみると、2つのロゴの全體的なイメージは確かに「酷似」しており、いずれも「T」に見える。しかしリエージュ劇場のロゴは白と黒を基調としており、東京五輪のエンブレムは黒の「T」の隣に赤い丸を加えている。
ドビ氏は29日、共同通信社の取材に応じた際に、「盜用されたのか、著想を與えたのかは判斷できない」とした上で「弁護士と対応を協議している」と述べた。
ドビ氏は1993年にデザイン會社を創業した。リエージュ劇場の移設に伴い、ドビ氏は2011年より同劇場のロゴのデザインに加わった。ドビ氏は記者に対して、「リエージュ劇場は今週私と連絡を取り、本件について対策を講じるよう求めてきた」と話した。