(一)中日は「和しては共に利し、爭えば共に損失を被る」。平和?友好?協力は雙方の唯一の正確な選択肢だ。中日関係は雙方にとって最も重要な二國間関係の一つだ。両國は近い隣國であり、両國関係の良し悪しは両國民の根本的な利益に直接関係する。これと同時に、中日両國は世界の主要経済國、重要な影響力を持つ國だ。良好な二國間関係の維持は、地域および世界の平和?安定?発展に資する。
(二)4つの政治文書と共通認識は、中日関係の健全かつ安定的な発展の礎だ。中日間では近年、領土や歴史などの問題が頻発している。実際には、雙方はこれまでも似たような障害を迎えていた。両國の先代の政治家は卓越した政治的知恵により、4つの政治文書と一連の重要な共通認識を達成し、関連する問題を適切に処理するため明確な規定を作った。雙方が大局を重視し承諾を順守すれば、両國関係は順調に発展する。これができなければ、両國関係に必ず問題が生じる。
(三)中日友好の基礎は民間にある。「民より官を促す」は、中日関係が戦後再構築された重要な経験だ。戦後の中日は隔絶?対立という困難な情勢にあった。両國?各界の識者が「民間先行」のたゆまぬ努力によって、中日関係の再構築の呼び聲を阻むことのできない時代の流れとし、中日の國交正常化の実現を促した。その後40數年間に渡り、中日関係が困難を迎えるたびに、両國の民間友好団體と識者がいつも身を挺し、両國関係の安定を保つ重要な力になった。
10年間は、中日両國の2000年に渡る悠久な交流の歴史において、一瞬の事にすぎない。これまでの経緯を踏まえた上で未來を切り開く重要な年に當たり、我々は中日関係を見る際に、過去から現在を見るほか、高所から遠くを見渡さなければならない。今年は中國人民抗日戦爭?世界反ファシズム戦爭勝利70周年だ。歴史は我々に、歴史を鑑とし未來を切り開くという最大の啓発をもたらした。中日両國は平和共存、世々代々友好、互恵?協力、共同発展の道を歩まなければならない。未來の10年間、さらにはより長期的な中日関係の発展を著眼點とし、雙方が次の點で共に努力することが最も重要だ。