20數年前、中國系作家アイリス?チャンから南京大虐殺の話を初めて聞いた米國の編集者は、この世のものとは思われぬほど殘虐なこの歴史に言及する人がほとんどいない事に驚愕し、困惑した。新華社が伝えた。
1997年に『ザ?レイプ?オブ?南京』が米國で出版されたことで、中華民族の苦難の記憶がついに再び西側市民の視界に入った。
さらに多くの史料の発掘?整理によって、「南京の記憶」は日増しに充実していった。2015年、「南京大虐殺文書」が國連教育科學文化機関(ユネスコ)の「世界記憶遺産」に登録された。南京大虐殺史実展が歐州戦爭博物館で開催された。カナダ?オンタリオ州議會が少し前に「南京大虐殺記念日制定」に関する動議を可決した。日本の民間団體がシンポジウムを開き、體験者のオーラル?ヒストリーによって日本による中國侵略戦爭の真相を暴露した。4回目の南京大虐殺犠牲者國家追悼日を前に、様々な形式の「南京祭」が世界各地で催され、數百の華僑?華人団體が追悼行事を行っている。
南京の大災禍を記念するのは、警戒を保ち、悲劇を繰り返さないためだ。人々は忘れない。80年前の寒さが骨身にしみる南京の冬、それでもなお滅びることのない人間性の光があり、溫もりと希望をもたらしたことを。南京陥落時、ドイツ人のジョン?ラーベとその友人は南京國際安全區を設け、中國市民數10萬人に避難所を提供した。金陵女子文理學院のミニー?ヴォートリンと同僚は女性や子供の避難民1萬人以上を収容?庇護した。米國人の醫者であるロバート?ウィルソンは晝夜の別なく中國人被害者の治療にあたった。米國人ジョン?マギーは105分間の映像を秘密裏に撮影した。南京大虐殺の現存する唯一の映像だ……彼らは國籍も立場も異なるが、共通の人道主義精神から、生死を顧みず、避難民の保護に盡力し、侵略者の殘虐行為を勇敢に世界に暴露した。彼らがいたおかげで、歴史の復元はより完全なものになった。