米國の「ロシアゲート問題」の調査、露日関係、露中友好――ロシアのラブロフ外相は16日に大規模な記者會見を開き、550人以上の記者が見守る中、1年間のロシアの外交活動を総括し注目を集めた。
トランプ米大統領の就任後、その「ロシアゲート問題」の調査が影のようにつきまとい、露米関係に大きな影響を及ぼしている。ロシア?スプートニクの報道によると、ラブロフ氏は同問題の調査についてはコメントしにくく、トランプ氏をロシアの代理人とするのは米國のマスコミのレベル低下によるものと述べた。「私が知る限り、米國の憲法は同國の大統領に、外交政策を決定し実行する権力を與えている。しかし事実上、この権力は國會からの攻撃にさらされている」
米國は2018年に「脫退」を繰り返した。世界情勢は依然として困難で、衝突も増加した。これについてラブロフ氏は次のように話した。これは米國主導の西側諸國が多極的な世界を望まず、米國が武力によって自らの意志を國際社會に押し付けようとした結果だ。ロシアはNATOのロシア國境付近における頻繁な軍事活動に反応を続けるが、米國やEUと平等及び相互尊重などの原則に基づき正常な関係を回復することを願っている。ラブロフ氏はまた、制裁による不公平な競爭の目論見を捨てるよう西側諸國に促し、「すべての人、もしくは大半の人が間違いと思うことをしたならば、それは今終わらせるべきだ……(中略)……この道を選んだ者が先に一歩目を踏み出すべきだ」と述べた。
14日に開かれた露日外相による平和條約交渉は結果なくして終わった。ラブロフ氏は露日関係について言及した際に、両國は「パートナーシップにはまだ遠い」と述べた。日本に第二次大戦の結果を認めるよう求めることは、日本に対する最後通牒を意味するものではなく、日本側に國連憲章に基づき行動するよう呼びかけているだけだという。ラブロフ外相はさらに、國際舞臺で真のパートナーになるためには多くの取り組みが必要になるが、日本は一連の対露行動に加わっていると強調した。
ラブロフ氏は記者會見で、露中友好は第三國を念頭に置くものではないと述べた。イタルタス通信によると、ラブロフ氏は「露中友好は両國が隣國であり、多くの共通する利益を持つからだ。両國はさらに世界貿易體制を維持しようと取り組んでおり、他國の衝動的な動きによる損失を極力回避しようとしている」と述べた。ロシア?中國分析センターの専門家は、「ラブロフ氏の発言は、西側の圧力が続いているが、露中両國間の協力は強化を続けており、両國間の包括的?戦略的パートナーシップがさらに強化されることを意味している」と話した。
?中國網日本語版(チャイナネット)? 2019年1月17日