「これは良性循環の始まりである」
「競技場における中日間の友好的な雰囲気は中日関係がこのところ極めて大きく緩和した成果を具現するものであり、良性循環の始まりである。」中國社會科學院日本研究所研究員の金煕徳氏も北京五輪の試合場における中日間の友好的な雰囲気を自分の目で見た。金煕徳氏は、両國政府はこのところ「中日関係の暖かさを取り戻すために多くの仕事をした」、政府の提唱の下で、民衆は呼びかけに応じてより多く民間の交流を展開し、これによって更に政府間の協力を促進し、「良性循環に入った」と見ている。
しかしながら、氏は同時に、「中國の民衆の中から自発的に芽生え出した日本に対する友好的な感情は、今は形成し始めたばかりである」と強調し、「韓日関係を例として、1回のスポーツのイベントを通じて中日間の歴史問題を帳消しにすることを期待することはできない」と語った。
このため、金煕徳氏が見るには、北京五輪の後に中日関係がいったいどのように発展するのかということのポイントは、「日本の右翼勢力が再びしゃしゃり出てくるかどうか」を見なければならない。
「例えば、これからまた靖國神社參拝があるのかどうか?中國人民の感情を逆なでる言論の発表があるのかどうか?今後日本の教科書はどのように改正するのか?」と金煕徳氏は三つの問いを出し、民間関係を含む中日関係が引き続き暖かくなるかどうかはさらに日本政府の今後の姿勢を見なければならないと見ている。
加藤さんはコラムの中で、「北京五輪は中日両國國民の相互理解を促すことになる。北京五輪が終わった後、中日関係がさらに発展し得るかどうかは私たちがさらに関心を持つことに値する」と書いている。
「チャイナネット」2008年8月21日
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