16日から始まった米韓合同軍事演習「乙支(ウルチ)フリーダム?ガーディアン」がまだ終わっていないのに、雙方は9月初めに黃海で対潛合同軍事演習を実施することを明らかにした。また、11日から米越合同軍事演習が始まり、米國が「中國にかかわる軍事と安全発展報告」を発表し、こうした一連の出來事から見ると、中國はすでに米國の「仮想敵」のようになっていることがわかる。「中國新聞網」が伝えた。
敏感な海域で頻繁に行なわれる軍事演習
韓國と敏感な黃海海域で合同演習を行なうほか、米國はかつての「宿敵」のベトナムと係爭が多い南中國海で軍事演習を実施し、空母ジョージ?ワシントン號が米韓合同軍事演習の終了後、8月8日にベトナムのダナン沖合に停泊したうえ、11日に米越軍事演習にも參加した。これはベトナム戦爭終了35年來、米國の空母が初めてベトナム海域に姿を現したことである。
また、日本のメディアの報道では、日本と米國が今年12月に日本の南西海域にある中國と紛爭がある島の近くで、「占領」された離島の「奪還」を模擬する合同演習を行なうことを計畫しており、日本の自衛隊はF-15を含む戦闘機や輸送機を派遣し、米國は第七艦隊を出動させるとしている。
中國現代國際関係研究院米國研究所の袁鵬所長は、今年に入ってから、中國周辺で行なわれる米國が參加する合同演習は、規模がさらに大きくなり、頻度もさらに増え、參加國がさらに多いという特徴があり、直接に中國を狙ったものとはいえないが、中國を警戒したり、牽制したりすることは、その目的の一部であると話す。
米高官、強硬発言が続く
米太平洋司令部のロバート?ウィラード米太平洋軍司令官(海軍大將)は18日、米軍は今後數年內に南中國海戦略區域で相対的な軍事力を保つとし、中國の南中國海での強硬な姿勢が地域に懸念をもたらし、米國は同地域の安全を保障し、重要な貿易ルートとして保護するつもりだと述べ、米國は150年にわたりこの地域にとどまっており、今後も長くとどまるつもりだと語った。
ウィラード氏がこうした言論を発表する前に、米國のヒラリー國務長官が先月、南中國海における係爭は「米國の利益」にかかわるとし、米國がこの地域に介入しようという立場を初めて明らかにした。
ウィラード氏が今年4月、シンガポールの「海峽時報」のインタービューを受けた際、「南中國海、東中國海とマラッカ海峽、シンガポール海峽などの海上輸送ルートを注目している。これらは非常に戦略的な意義がある國際水域である」と述べた。
米國のメディアは、今年7月に、中國軍が東中國海、黃海と南中國海地域で一連の軍事演習を行い、中國船と外國船が南中國海で一連のごたごたを起こした直後、米國はそれぞれ韓國、ベトナムと合同軍事演習を実施し、これは中米両國のアジア太平洋地域での競り合いの表れだと報じた。また、米國の「クリスチャン?サイエンス?モニター」紙は8月17日の報道で、中米両國の南中國海での競り合いは、両國が同地域において潛在的な利益衝突があるとし、中國は南中國海をエネルギー輸入及び海軍が太平洋やインド洋に進出する重要な交通ルートと見なしているが、米國もスーパー海軍大國として、南中國海で阻害されることなしに活動し、アジア地域での役割を果たそうと考えているとした。