新型戦闘機の寫真をめぐってネットユーザーや専門家の間で熱い議論が繰り広げられている。このネットユーザーが撮影したピントのぼけた寫真は12月末の時點では中國語版の軍事関連掲示板で注目されていただけだったが、米タイム誌電子版やパキスタンの情報サイトで取り上げ、瞬く間に世界が注目するようになった。
新型ステルス戦闘機「殲20(J-20)」に対する関心は、最近國內の各大手軍事誌が次々に取り上げた海軍の原子力潛水艦の訓練寫真をも凌ぐ勢いだ。この戦闘機の寫真が流出した理由について益々関心が高まるにつれ、一貫して保守的だった國営メディアさえも軒並み報道を始めた。
新華社の記者で「世界軍事」誌編集長の陳虎氏は、この新型ステルス戦闘機の寫真と意見に関して、事実なのか?いつ本格的に部隊編成するのか?といった多くの人が抱いている疑問に対して直接の解答は避けつつも、新型ステルス戦闘機に関する情報は否定せず、「私は事実を証明することはできないが、新世代機のような人々を興奮させるものがこれからどんどん出てくるだろう」とだけコメントしている。
中央電視臺(CCTV)でも「新型ステルス戦闘機」に関して討論する番組が放送され、同局特約評論家の葉海林氏は、「新型ステルス戦闘機をはじめとする、いわゆる先進軍事裝備は中國にとって贅沢品ではなく、必需品だ」と話した。また、テレビでお馴染みの軍事評論家、宋暁軍氏は「米國は金本位、銀本位ではなく、F-22本位だ。J-20は米國のF-22本位制を揺り動かすことになる」ときっぱりとした口調で語った。