民主黨代表に選出された野田佳彥氏(29日)
◇様々な要因によって決まる野田氏の対中政策
高洪氏は、野田氏が中國との関係をいかに発展させるかについては様々な要因によって決まると考える。
まず、どのような政権の枠組みをとるか。野田氏はかつて、選挙で勝利したら、民主?自民? 公明3黨による大連立政権を目指す意向を示していた。その可能性は小さいがもし実現すれば、連立政権の各政黨が政府の対中関係に影響を與えることになる。
次に、中日関係は地域における両國関係だけでなく、世界における両國関係でもある。中國の國際的地位の変化により、歐州連合(EU)、米國、東南アジアなど各國?各地域と中國との関係が様々な角度から日本の対中政策に影響を及ぼす。これらはすべて野田氏が対中関係を処理する際の背景と參考になる。
こうした総合的な要因の下、彼が中國に対してどのような態度と政策をとるのか注目したい。
◇政局混亂、外交相手を困惑
來年9月、日本の衆議院は任期満了となり、総選挙が行われる。野田氏が指揮を執り続けられるかは、民主黨がこの総選挙で勝利するかにかかっている。あるメディアは、民主黨はこの総選挙で天下を失い、野田氏はまた「短命」首相に終わると報じている。
これについて高洪氏は、日本の政局混亂、頻繁な首相交代は日本のイメージ、日本政府の信頼にマイナスの影響を及ぼすと同時に、日本の外交相手や隣國をも困惑させる指摘する。「我々は常に壽命が1年しかない首相と政権が日本に誕生するのを望んでいない。中日関係を発展するには、安定した外交相手が必要だ」と話す。
民主黨代表選挙終了後、菅直人氏は5人の立候補者と臺上で握手を交わし、一致団結して民主黨が天下の指揮を執れるよう記念撮影し、全黨一致で日本をリードし困難を克服する決意を示した。近年、紆余曲折の多い中日関係にも新風を吹き込んでくれると期待している。
?中國網日本語版(チャイナネット)? 2011年8月30日