日本人コラムニストの加藤嘉一氏は11日付けの英紙「フィナンシャル?タイムズ」で、「數十年間、中國のシーレーンの安全を確保し、改革開放を護衛してきた英雄は誰か」について自身の見解を示した。加藤氏の答えは、「英雄は第七艦隊を中心とする米海軍」という中國の人々が予想していなかったものだった。「環球時報」が12日に伝えた。
加藤氏は文章の中で以下のように示した。多くの若い中國人の間で恨みの対象になっているが、米海軍は世界の海洋と海峽で黙々と巡視を行い、航路を斷ち切って威嚇する全ての武裝者を取り締まり、中國への資源輸入、中國からの商品輸出における安全を確保してきた。米艦隊が突然消滅させられたり、撤退したりすれば、中國は海賊やテロリスト、次のサダムに遭遇した際に自身の航路と経済の安全を守れないだろう。
これに対し、中國海軍軍事學術研究所の李傑研究員は異なる見解を示している。李研究員は、「米海軍の力がなくても、北東アジアでは中日韓の海?空軍と海上護衛隊の力で海上ルートの安全を守り、海賊や海上のテロリストを取り締まることは全く問題ない。東南アジアでは、各國が協定を結べば、協力して安全を守ることができる」と話した。
楊毅海軍少將は、米國はしょっちゅう自身を「安全保障の提供者」と公言しているが、実際は「トラブルメーカー」だと指摘。米國がアジア回帰を主張する前後のアジアの空気を見ればわかる。ブルームバーグ?ニュースのコラムニスト、ウィリアム?ペセック氏は11日、米國に対し、「過去に舊ソ連と冷戦をし、今は中國とソフトパワーを爭っている。アジア回帰を望むなら、その入り口で過去の傲慢さを捨て、誠意を持って協力しなければならない」と忠告した。
?中國網日本語版(チャイナネット)? 2012年1月13日