『改革の全面的深化における
若干の重要な問題に関する中共
中央の決定』についての説明
習近平
中央政治局の委託を受け、私はここで全體會議に向けて『改革の全面的深化における若干の重要な問題に関する中共中央の決定』について説明する。
一、三中全會の『決定』起草の経緯について
改革開放以來、各期三中全會がどのような議題を検討し、どのような決定を行い、どのような措置をとり、どのようなシグナルを発するかは、人々が新しい中央指導グループの施政方針や活動の重點を判斷するにあたっての重要なよりどころであり、その後5年ないし10年間の活動にしっかり取り組む上で重要な意義をもつもので
ある。
黨の第18回大會の後、中央はすぐ第18期三中全會の議題の検討に著手した。黨の第18回大會は小康社會の全面的建設と改革開放の全面的深化という目標をかかげ、必ずいっそう大きな政治的勇気と英知をもって、機を逸することなく重要分野の改革を行い、科學的発展をさまたげるすべての思想意識や體制?仕組みの弊害を斷固として打破し、各方面の制度がさらに成熟し、定著するように、系統的に整い、科學的?規範的で、効果的に運用できる制度體系を構築しなければならないと強調した。われわれは、黨の第18回大會の提起した各項目の戦略目標と活動計畫を達成するには、必ず全面的改革の推進を急がなければならないと考えている。
黨の第11期三中全會が黨と國家の活動の中心を経済建設に移し、改革開放を行うという歴史的決定を行ってから、すでに35年がたった。中國人民の姿、社會主義中國の姿、中國共産黨の姿がかくも大きな変貌を遂げ、わが國が國際社會において重要な地位を占めるようになったのは、倦まずたゆまず改革開放を推し進めてきたおかげである。
1992年に鄧小平同志は南方視察談話の中で、「社會主義を堅持せず、改革開放を行わず、経済を発展させず、人民の生活を改善しなければ袋小路にはまりこむだけである」と述べた。いま振り返ってみると、われわれには鄧小平同志のこの言葉がいっそう深く理解できる。だから、われわれは、社會主義こそが中國を救えるのであり、改革開放こそが中國を発展させ、社會主義を発展させ、マルクス主義を発展させうるのだと言うのである。
まさに歴史的経験と現実からの要請という次元から、黨の第18回大會以來、黨中央は繰り返し、改革開放は現代中國の運命を決定づける切り札であり、「二つの100周年」(黨創立100周年と新中國成立100周年)の奮闘目標の実現、中華民族の偉大な復興の実現を決定づける切り札であると強調してきた。実踐の発展には永遠に終わりがなく、思想の解放には永遠に終わりがなく、改革開放にも永遠に終わりがない。足踏みや後戻りには活路はない。改革開放は進行形のみありきで、完了形はない。新たな情勢、新たな任務を前にして、われわれは必ずや改革の全面的深化を通じて、わが國の発展が直面する一連の際立った矛盾と問題の解決に力を入れ、わが國の特色ある社會主義制度の自己完成と発展をたえず推し進めてゆかなければならない。