第3回核安全保障サミットが、3月24日から25日にかけてオランダのハーグで開催され、53カ國および4つの國際機関の代表者が出席した。同會議は25日に共同宣言を採択し、國際原子力機関(IAEA)が中心となり核テロリズムに対抗する世界的な枠組みを構築するとした。オランダのマルク?ルッテ首相がサミットの司會を務め、習近平國家主席が基調演説を行った。世界の主流メディアが同日、習主席の談話の様子をネット中継で伝え、同談話が初めて中國の「核安全観」について觸れ、中國の世界核安全に対する貢獻を示したと評価した。
習主席は、「核事業の50數年間の発展において、中國は良好な核安全記録を維持してきた。私たちが核安全分野で努力するたびに、テロリストが付け入る隙が減少する。中國は自國の核安全能力の強化を続け、公平?協力?ウィンウィンの世界核安全體制の參與?構築を続け、恒久的な核安全の実現に向けて努力?貢獻する」と発言した。
中國核工業集団の研究員の諸旭輝氏は、25日に環球時報の取材に応じた際に、「習主席が最初に発言したということは、中國が世界核安全保障の重要な力であるということだ。中國は核安全で、実質的な貢獻を成し遂げた。例えば世界最大の核安全モデルセンターの建設を進めており、將來的には交流と研修が可能となり、各國の需要を満たせるようになる。中國はIAEAの枠組み內で、濃縮ウランを使用する原子爐を、低濃縮ウランを使用できる原子爐に改造するガーナに協力している。これらの內容は習主席の発言によって示されており、ゆえに習主席の発言は実質的である。これと比べ、オバマ大統領の非核化世界は遠い先の話のように思える。実際に、核兵器を放棄しようとする者はいない」と指摘した。
中國人民大學國際関係學院の副院長の金燦栄氏は、環球時報に対して、「世界の新設中の原子爐のうち、中國の原子爐は54%を占めている。原子力エネルギーの安全は、中國にとって重要だ。習主席はこの場で中國の核安全観を打ち出したが、これは中國の利益のほか、第三世界の利益を代表しており、核安全分野で西側主導の局面を打破した」と分析した。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2014年3月26日