「一帯一路」建設事業推進指導グループ弁公室が10日公表した権威ある文書『「一帯一路」共同建設:理念、実踐と中國の貢獻』に、全世界が注目している。これは『シルクロード経済ベルトと21世紀の海のシルクロードの共同建設推進のビジョンと行動』に続く、「一帯一路」イニシアティブに関する政府白書と言える。「一帯一路」(the belt and road)國際協力サミットフォーラムの開催にあたり公表されたことから、その重要性は推して知るべしだ。(文:王文?中國人民大學重陽金融研究院執行院長。人民日報海外版コラム「望海樓」掲載)
文書は序文、結語の他、計5章構成。「時代の呼び聲」から始め、枠組、分野、制度の3方面から「一帯一路」の変遷を語り、最後にビジョンと展望を示し、無から有へ、點から面へという「一帯一路」建設の3年余りの積極的な進展を詳しく列挙している。また、「一帯一路」の世界への貢獻を自信に満ちて語っている。吹聴することも隠し立てすることもなく、事実に基づき語り、數字を示して証明しており、道理に基づく説得力がある。
長年にわたり、対外的な表明において中國は往々にして謙虛だった。例えば國際交流において、われわれは「相手側に學ぶ」と言うことが常だ。中國の発展理念及び世界全體の発展に対する中國の重要な推進作用を伝えることには長けていなかった。
中國の謙虛さは、もちろん得難い美徳だ。だが経済規模の拡大に伴い、中國は世界経済の成長に対して高い寄與率を保ち、海外展開する中國企業が増え、外國で根を下ろし芽吹き、著実に現地に大きな貢獻をしている。これは世界の誰の目にも明らかだ。
過去數年、筆者は中國への強いニーズを外國人から聞くことが少なからずあった。あるエジプトの外交官は「中國の産業パーク管理モデルを、もっとエジプトに導入することはできるだろうか?」と語った。ケニアのある高官は、ケニア政府が以前半數近くの閣僚を中國視察に派遣したのは中國発展の秘密を探るためだったと明かした。チリのフレイ元大統領も「中國からチリや中南米への投資をもっと引き出すことはできるだろうか?」と筆者に語ったことがある。