中國では8日から10日まで、年に一度の中央経済活動會議が北京市內で開催された。國際的な大手メディアの多くが期せずして、中國が10日夜に発表した公式聲明の中から「穏(安定)」というキーワードを抽出した。シンガポール紙の聯合早報は「會議は、経済の安定維持という強烈なシグナルを送った」と論じ、米ブルームバーグは今年の公式聲明について、25回も「穩」または「穩定」に言及したと指摘している。
中國の自動車業界団體、乗用車市場情報聯席會がこのほど発表した、電気自動車(EV)販売の高い伸びに関するデータは、米EV大手テスラの株価を押し上げた。データによると、11月のテスラの中國工場製自動車の販売臺數は前年同月比111%増の5萬2859臺だった。特筆すべきは、うち2萬臺以上が輸出用ということだ。テスラは、中國に多額の投資をしたことで、中國市場からだけでなく世界の他の市場からも利益を得た。これこそが中國の魅力だ。
中國への投資で利益を得ている企業はテスラだけにとどまらない。新型コロナ禍で他に先駆けて感染を抑え込み経済を回復させた中國市場は、全世界の投資家に得難いチャンスをもたらした。
そうしたチャンスは今後さらに広がるだろう。今回の會議では、中國は來年も引き続き「高水準の対外開放を拡大し、制度型開放を推進し、外資系企業に対する內國民待遇をしっかりと実施し、さらに多くの多國籍企業による投資を呼び込み、重要な外資プロジェクトの著地を加速させ、『一帯一路』共同建設の質の高い発展を推進する」と明確に打ち出した。
中國は11日、世界貿易機関(WTO)加盟20周年を迎えた。この20年間に、中國の経済規模は世界6位から2位に上昇し、物品貿易は世界6位から1位に上昇し、サービス貿易は世界11位から2位に上昇し、対外直接投資は世界26位から1位に上昇し、世界の経済成長に対する寄與度は平均で約30%と、中國は世界経済を活性化させている。新たな発展モデルを構築する中國は今後も引き続き、多國間主義を堅持し、高基準の國際経済?貿易ルールに自発的に接合し、高水準の対外開放を絶えず拡大し、中國と世界にさらに大きなウィンウィンを実現させる。(CRI論説員)
「中國國際放送局日本語版」2021年12月12日