米國がでっち上げたいわゆる「インド太平洋経済枠組み(IPEF)」が23日、正式に立ち上げられた。米國の覇権と利益を守ることを目的としたこの枠組みは、米國側がいかに飾りつけようとも、対抗と排他のカラーを隠すことができない。米國による分裂と対抗を引き起こす企ては、地域のウィンウィンと協(xié)力という大きな流れに背く。地域諸國の共同発展にとって百害あって一利なしで、必ず失敗に終わる。新華網(wǎng)が伝えた。
IPEFとはいったい何か?この枠組みは表面上「開放と包摂」を標榜しているが、アジア太平洋で最大規(guī)模かつ最も活力ある経済體の一つである中國を外すことに苦心慘憺している。米國のキャサリン?タイ通商代表は公然と、「IPEFは中國から獨立したもの」と述べた。IPEFが開放と包摂ではなく、「閉鎖と排他」を示していることが分かる。その本質は米國主導の「インド太平洋戦略」の一部であり、対抗の強いカラーを持つ。韓國東アジア研究所の禹守根所長は、米國はIPEFが包摂性と柔軟性を持つと稱しているが、実際には特定の國を外しており、米國の噓を露呈しているとの見方を示した。
米國のアジア太平洋で分裂を引き起こそうとする企ては、地域協(xié)力の成果と未來の発展の深刻な脅威となっている。アジアはグローバル化と自由貿(mào)易を積極的に受け入れ、大きな成果を手にしている地域だ。各方面は世界貿(mào)易機関のルールを守り、アジア太平洋自由貿(mào)易圏の目標を立て、地域的な包括的経済連攜(RCEP)を発効させ、ASEANを中心とする地域協(xié)力の場を構築し、地域の貿(mào)易?投資の自由化と円滑化を力強く促進した。ところが米國は私利のため勝手な振る舞いをしている。まず、自ら提案した環(huán)太平洋パートナーシップ(TPP)から脫退し、一國主義と保護主義に力を注いだ。今や地域の既存の貿(mào)易枠組みと計畫を無視し、頑迷にも別の枠組みを作ろうとしている。「アジア太平洋」という常用語でさえも、米國側の戦略的利益に有利な認識を作るため、米國側によって無理やり「インド太平洋」に変えられた。ここからも、IPEFの中に「米國ファースト」の遺伝子が含まれ、さまざまな計畫も必然的に米國の利益を優(yōu)先的に考慮することが明らかだ。米國が中心になり構築したこの枠組みの根本的な狙いは、これを足がかりとし地域諸國を自分側に引き込み、自分側につくよう脅迫することだ。これが地域の繁栄と共同発展を促進できようか。
米國は愚かにも中國を孤立させようと企んでいるが、これは必ず失敗に終わる。中國はアジア太平洋の重要な経済體、地域の圧倒的多數(shù)の國にとって最大の貿(mào)易パートナーであり、地域諸國の利益とすでに深く融合している。中國とASEANは昨年、互いに最大の貿(mào)易パートナーとなり、雙方の貿(mào)易額が8782億ドルにのぼった。中國は近年、確固不動の姿勢で高水準の開放を拡大しており、地域諸國を含む世界各國と中國の発展のボーナスを分け合っている。アジア太平洋諸國は中國の大きな貢獻と重要な力を目にしている。シンガポールのリー?シェンロン首相は、アジア諸國は中國の経済成長の受益者になることを願っており、貿(mào)易及び経済協(xié)力の機會の拡大に開放的な態(tài)度を持っていると述べた。米國はアジア太平洋諸國に中國を排斥するよう必死に煽っているが、その他者を犠牲にし自分は得をしようとする行動はまったく人心を得ない。米國は先ほど米?ASEAN首脳會議を利用しIPEFをアピールしたが、各國から白眼視された。東京大學の丸川知雄教授は、IPEFが中國との貿(mào)易を制限するためのものであれば、その參加國に何ら経済的な利益をもたらさないと指摘した。米シンクタンク?戦略國際問題研究所のアジア事業(yè)を擔當するマイケル?グリーン上級副所長は、IPEFはアジア太平洋を承服させられないと述べた。
アジア太平洋は協(xié)力による発展の地であり、地政學的な駆け引きの場ではない。アジア太平洋の成功の秘訣は協(xié)力とウィンウィンであり、ゼロサムの対抗ではない。中國は終始、アジア太平洋地域協(xié)力の提唱者、推進者、保護者だ。中國側は各方面と共に、開放と協(xié)力、互恵とウィンウィンの主旨を貫き、冷戦思考の「小グループ」に反対し、アジア太平洋の協(xié)力の大舞臺を共に構築する。中國は引き続き地域諸國と団結?協(xié)力し、互恵?ウィンウィンの道をさらに広げる。共同の発展と繁栄に向かうアジア太平洋を妨害しようとするすべての陰謀は必ず失敗する。枠組みを作り中國を孤立させようと試みるならば、最終的に孤立するのは自分だけだ。
「中國網(wǎng)日本語版(チャイナネット)」2022年5月25日