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北京五輪開會式に招かれた中川美術館長 |
発信時間: 2008-09-09 | チャイナネット |
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私たちは夫婦で、世界中が注目した北京五輪開會式に中國國務院新聞弁公室の蔡名照副主任に招待され、6~11日に北京に滯在した。 わくわくして、北京空港に到著し、さわやかに大きく変貌した北京空港の雰囲気に息をのんだ。予想したイメージと違って、清潔で生き生きとしている。その時、北京オリンピック開會式の演出のすごさを予感した。 舊い友人たちに出迎えられ、ホテルに到著。7日には、中國の歴史で重要な変革時には「天安門樓上」が主役であったという故事にならい、厳しい警備の天安門樓上に上り、天安門広場を見渡しながら感慨にふけった。 異型の國家體育場、通稱「鳥の巣」で「2008年8月8日午後8時」、開會式が挙行された。9萬人の観客をのみ込んでいる「鳥の巣」だが、私たちはスムーズに會場に入れて観覧席についた。會場中心の正面貴賓席の真向かいの席。前から2列目で、前列は世界の報道機関のカメラマンが陣取っていた。 會場が薄暗くなり、興奮が高まってくる。世界80か國の元首たちも著席された。私たち夫婦は、「どうしてここにいられるの」と、自問自答した。摩訶不思議な気分であった。
華麗な演出 心から敬意
グラウンドには、音もなく、スピーディーに2008人が入場し、古代の大きな太鼓を置き、靜かに準備が完了する?;ɑ黏撙瑜?、興奮の渦に包まれる。60秒前が表示され、10秒前からはカウントダウンが始まった。 2008個の大太鼓のうねるような響きと共に開幕が告げられた。孔子の言葉「朋あり遠方より來たる、また楽しからずや」の聲が場內を揺るがす。それは中國歴史5000年の響きであった。 中國絵畫伝統の絵巻物が靜かに広がってゆく。1000年前の古琴が奏でられる中を、伝統の墨絵がかかれていく。それが現代流のボディーアクションペインティングで描かれていく?,F代と伝統と、歴史の奧深さを表現したのが今回の開會式であった。この不思議な、魅力ある演出に吸い込まれた。役割の違う2萬人の出演者たちの入場、そして退出などが寸分の狂いもなくスピーディーにスムーズに行われていく。私はカメラで撮影することすらも忘れてしまっていた。
世界最高の映畫監督、張蕓謀総監督に心から敬意を表したい。張蕓謀の得意とする「鮮やかな色彩と華やかさ」を感じ、次には躍動感を目にして、その演出とスピーディーな進行に感動しながら見入っていた。知らず知らずのうちに、私は手にしたデンデン太鼓を回し、體でリズムをとりながら感動を表現していた。 中國の世界に誇る4大発明である「紙」「火薬」「羅針盤」「活版印刷」をテーマにした舞臺が繰り広げられていった。張蕓謀の演出に、世界の元首たちも皆、のみ込まれてしまっていただろう。
感動、感動……の4時間半 中國は、大航海術を明時代(1400年頃)に確立し、外國訪問を繰り返したが、他國を侵略することには使わなかった?;鹚aを使っての侵略戦爭もしなかった。海のシルクロードなどの交易はしたが、戦いはしなかった。西洋列國はそうではなかったのは歴史が証明している。この中國歴史の意味をこめて、活版印刷の演出に「和」の文字を浮かび上がらせた。人の力で完成させたもので、人が「平和」をつくるのだということであろう。
聖火臺の點火も意表をついたもので、聖火を受け継いだ最終ランナーが、會場の大屋根の周辺をワイヤで吊されて會場をランニングしながら一周した後、點火した。テンポが速く進行し、すべての出演者が駆け足であった。音も立てずに現れ、スルスルと消えてゆく。出演者の2萬人を制御することは困難であったが、どのようにしていたのであろうか。きっと中國人の持つ文化性であろう。
選手入場で最終入場國?中國のとき、四川地震で學校が倒壊した際、同級生を助けた子供が中國選手団の団長の橫を並んで進行するはずが、実は厳重警備のため、その子供が中に入れなくて、入場進行が8分遅れるという、誰も気がつかなかったハプニングがあった。 開會式の4時間30分が、あっという間であった。會場の「鳥の巣」には、観客9萬人、選手団1萬人、出演者2萬人、警備員2萬人、ボランティア2萬人、合計16萬人の人が集結していたが、なんらの不備もなく、スムーズに華やかに、スピーディーに行われたことに心からの敬意を表したい。 閉會後、9萬人の観客は支障もなく、てきぱきと退出して、車に乗れてスムーズにホテルに帰れたのも驚異であった。 私は、この開會式を「文化の金メダル」と稱した。過去の歴史のもないし、今後も生まれないでしょう。このようなすばらしい開會式を鑑賞できたのは、生涯の誇りであった。感動、感動……。 「チャイナネット」に出演 レポーター?汪洋女子と対談 中川美術館長 中川健造 「チャイナネット」2008/09/09 |
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