また、G20を権力競爭の舞臺とみなしてはいけない。そう考えてしまうと、視點が時代遅れになるだろう。G20は権力や利益を奪い合う所ではなく、友好な協力関係を保持する場所だ。
実際に中國は今まで、グローバルガバナンスの傍観者ではなく、一貫して積極的な參加者だった。自國の國力と世界の期待をベースに、大國としての責任を果たしてきた。G20が開催されるか否か、中國で開かれるか否かによらず、中國はこれまで通り、世界各國と成長へ向けて協力し、平等に接することで友好的な協力関係を保っていく。
中國が運良くこのような會議に貢獻できることを中國政府と中國人民は期待している。ただし、G20を通じて世界のあらゆる問題を解決できると考えてはならない。國際経済、國際貿易、金融、政治、安全保障などの発展狀況は當然異なる。それでも、平和と多國間主義、G20の正確な方向性を持ち続けさえすれば、世界の衝突緩和や、関連國の協力機會の増加につながり、世界経済の成長と持続可能な安全保障をめぐる共通利益の視點が生まれる。これらを踏まえると、今回のG20サミットは參加國にポジティブな影響を及ぼすだけでなく、グローバルガバナンスの新たな視點を提供するはずだ。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2016年9月1日