習近平國家主席は、スイスの公式訪問と世界経済フォーラムの年次総會(ダボス會議)への出席に先立って、スイスの『新チューリッヒ新聞』に「実務的協力を深め、平和発展を共に求める」と題する署名入りの文章を発表しました。
習主席は文章の中で、「2017年最初の訪問先に、風光明媚なスイスを選んだ。今回の訪問は、今世紀初の中國元首によるスイス公式訪問でもある」と述べ、スイス訪問が実り豊かなものとなることへの期待を示しました。
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また、中國とスイスの関係の歴史を振り返り、「スイスの時計、薬品、紡績製品、機械は、20世紀初頭にはすでに中國で販売され始めた。スイスは、1950年代に新中國を最も早く認め、中國と國交を樹立した西側諸國の1つである。改革開放の実施が始まった當初、スイスは中國に初の中外合弁企業を設立した。スイスはまた、歐州の國々の中で率先して中國の完全市場経済地位を認めている」と評価しました。
さらに、近年の両國の交流について、「スイスは、中國と自由貿易協定を結んだ初のヨーロッパの國である。人民元の國際化を支持し、アジアインフラ投資銀行(AIIB)の設立に加わり、中國とヨーロッパとの協力の手本を示している」と述べるとともに、「中國は、去年4月に中國を公式訪問したスイスのシュナイダー?アマン大統領と共に、中國とスイスのイノベーション戦略パートナー関係の確立を宣言し、両國関係は新たな段階に入った」としています。
両國の関係については、「中國とスイスの関係は、社會制度が異なり、発展の段階が異なり、面積が異なる國同士による友好協力の手本となっている。これは、両國民が互いに好意を持ち、相手の選んだ社會制度と発展の道を尊重し、平等と協力の精神を持って両國関係を発展させてきたからだ」と示した上で、未來の関係発展に目を向け、ハイレベルの交流を保つこと、イノベーションにおける実務協力を行うこと、人文交流を強化すること、中國?スイス自由貿易區を整備することを提案しました。