英『フィナンシャル?タイムズ』は、今のグローバル化は保護主義思想の打撃に耐えられると分析した。グローバル化の行方を決めるのは西側諸國ではなく、貿易は発展途上國の10億人超を貧困からの脫卻に導く可能性があると指摘。新興國がグローバル化の進展による巨大な恩恵を維持し、それを守るかつてないほどの力と決意を持っていると伝えた。
世界最大の発展途上國として中國は、グローバル化と自由貿易推進の立場を鮮明にしている。年初以降、ダボスフォーラムでは「経済グローバル化に適応し、主導する必要がある」と表明し、今年の両會(全國人民代表大會と中國政治協商會議)では「中國の開放という大きな門は閉じられることは無い」、「貿易と投資の自由化と利便化を引き続き進める」と強調。中國は世界に向けて、グローバル化を受け入れる開放的な態度をはっきりと示した。
1つの國にとって成長推進エネルギーの転換は、経済成長の一時的な鈍化につながる。グローバル化も同様だ。古い推進エネルギーが衰退し、新たな原動力がそれほど大きくならない時期は、グローバル化の進展はしばらく滯る。
エコノミストの邵宇氏は書籍『グローバル化4.0』のなかで、グローバル化のプロセスにおける制度と規則にもとづき、グローバル化の発展段階を分類した。大航海時代の「グローバル化1.0」から英國主導の「グローバル化2.0」、さらに米國主導の「グローバル化3.0」まで、グローバル化の規則はそれ自體が世界各國の相対的な総合力を反映し、グローバル化システムの後退は大國の力量比較の変化を映し出すとの見方を示している。