中國の李克強國務院総理は22日、第13期全國人民代表大會(全人代)第3回會議で政府活動報告を行った。この中で「雇用と民生を保障し、億単位の市場主體を安定させる」「産業チェーン?サプライチェーンを安定させる」旨が盛り込まれるとともに、具體的な政策措置が打ち出され、全人代代表?全國政協委員らの共感を大いに誘った。
「以保促穏、穏中求進(保障によって安定を促進し、安定を保ちつつ前進を目指す)」というやり方で、必ずや新型コロナウイルス感染癥がもたらす経済発展への影響を最低限に抑えることができるとの聲が相次いだ。また、市場主體の安定に全力を盡くし、産業チェーン?サプライチェーンを安定させることは、雇用や貧困からの脫卻といった他の重要な目標を達成させる上で役立つだけでなく、中國経済を回復させるための力を蓄えることにもなるとの聲も多く聞かれた。企業は経済の細胞であり、経済発展の原動力であり活力のもととなる。政府活動報告で打ち出された一連の企業の安定化策に多くの代表?委員らが賛同の意を表した。
全國政協委員で、中國最大の農牧企業、新希望集団の董事長を務める劉永好氏は、億単位の市場主體を安定させ、大多數の企業、特に中小?零細企業や個人事業主が苦境を乗り越えられるように支援に注力することは、経済回復の原動力を増強する上で役立ち、雇用を促進する上で強固な基盤を築くことにつながるとの見方を示した。
「政府活動報告で示された『減稅?費用削減を強化する』『民営企業が平等に生産要素を入手し、政策支援を受けられるよう保障する』などの方針は、民営企業に大いなる自信を與えた」劉氏はこう述べ、経済への下押し圧力が強まる中、地方政府の債務返済を進めさせ、地方政府の信用指標と評価システムに盛り込むよう推進すべきだと述べた。