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「國家友誼賞」を受賞した有馬朗人氏 「アジア諸國が一緒になって研究を」

360v360.cn  |  2009-10-12

「國家友誼賞」を受賞した有馬朗人氏 「アジア諸國が一緒になって研究を」。東京大學総長、文部大臣兼科學技術庁長官を歴任し、現在は日本科學技術振興財団會長で科學技術館の館長をつとめる著名な物理學者の有馬朗人氏は9月29日、中國2009年度「國家友誼賞」を受賞した。「チャイナネット」はこのほど來中した有馬氏にインタビューし、中日間の科學技術交流や科學教育などについて話を聞いた…

タグ:國家友誼賞 有馬朗人

発信時間:2009-10-12 10:10:55 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

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有馬氏は9月22日に北京科學技術大學から名譽博士の稱號を授與された。寫真はその時の様子。

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中國との交流を重視する理由

有馬氏はどのような思いで中日の科學技術交流にこれほどの心血を注いできたのだろうか。「日本文化のかなりの部分は中國の漢、隋、唐など、明代までの文化を取り入れて伸びてきました。ですから中國へ恩返しをしなければならないのです」と笑顔で話し、中國との協力の重要性について次のように語る。

「米國は大きな國で人口2億人を抱え、ヨーロッパもまとまれば2億人。科學技術力が強いのは、これほどの人がいるためです。歐米と競爭するには日中韓などアジアの國々が一緒になってやっていく必要があり、ばらばらになるとアジアは歐米に負けてしまう。論文の數では米國とヨーロッパ全體とはほぼ同じですが、日中韓がまとまればそれとほとんど同じ數になります」

「日本や韓國、シンガポールは漢字を使い、ベトナムなどの國もかつて科挙が行なわれており、いずれも中國文化に大きく影響を受け、共通した文化を根底に持つ國です。これらの『漢字圏』の國々がまとまりインドなどの國も加わって、アジアが共に協力して歐米と競爭すれば、アジア圏の実力は強くなると思います」

「スイスのジュネーブには、歐州合同素粒子原子核研究機構という大きな研究所があり、米國にも科學者たちが皆集まるような研究所がいくつかありますが、日本も中國もこのような世界の科學者が集まる場所がない。日本の理化學研究所はそれに近いとも言えますが、大勢の外國人が來るわけではありません。ですから私は中國科學院の関係者に會うたびに、中國の大學と日本の大學が協力して世界的な大きな研究所を作りましょうと呼びかけています。例えばエネルギー研究所とか地球溫暖化防止研究所とか、世界の人々が関心を持つ研究のメッカになるような研究所をいくつか作ればいい。要するにアジア諸國が一緒になって科學研究をがんばろうということです」

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中日科學技術交流の今後の重點分野

中日の科學技術交流の將來については、天文學、宇宙船分野の協力が必要だと有馬氏。「原子力の分野では、現在、日中がフランスで核融合のプロジェクトを一緒にやっていますが、このITER計畫だけでは非常に足りないので、先に日中で研究を進める必要があります。新エネルギーの分野では、太陽にしても風力にしても今の能力は非常に弱いため、更に発展させていかなければいけません。また食糧問題や地球溫暖化防止などでは、いろいろ協力して開発すべき技術がたくさんあると思います」

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