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中國の科學者の印象
「私もこの10年、中國で活躍する人たちとの交流が多くなりました。そして中國の學者を日本に招待して一緒に研究してきましたが、彼らはみんな熱心に勉強するし、本當に能力を持った有望な人たちだと思います」。有馬氏は今までに多くの中國の科學者と付き合ってきた。そして有馬氏が強く感じているのは「みんな非常に研究熱心」だということだ。
「最初に付き合った中國の學者は、以前に米國で一緒に研究をした人たちで、彼らの多くは米國で成功しています。例えば楊振寧さんとは1968年に知り合い、ニューヨーク州立大學では毎日のように顔を合わせ、もう40年の付き合いになります。そして李政道さんとは當時、中國のことや研究の話しをしたりして、今も親しく付き合っています。2人ともとてもすばらしい學者です」
「30年前に中國に來た時、原子核物理學を教えた人たちは、文化大革命で基本的な勉強ができなかったため、ずいぶん苦労してなんとか勉強し、吸収しようとしていました。20年前は論文の數も少なく、中國語の論文が主でした。ところがこの10年、中國で育った人たちが急速に伸びており、中國人學者の論文が歐米の雑誌に掲載されるようになりました。そして中國でも英語の論文がずいぶん多くなり、中國の研究成果が世界に認められています」
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科學技術の発展を促すために
科學技術発展の促進について有馬氏は、國はまず教育にお金を出し、日本も中國もより教育費を出すべきだと考えている。
次は優れた人材を呼び戻すことだと有馬氏。「中國は李政道氏や楊振寧氏を呼び戻すだけの力がある國だから、優れた學者はもっとどんどん戻ってくるはずです。李政道氏や楊振寧氏は米國で最も活躍した學者なのですから、中國でも彼らが活躍できる環境を作らなければなりません。そのために中國は科學技術面で歐米と完全に同じレベルまでいく必要があるのだと思います」
「米國が優れている點は、その時代その時代の最もすぐれた人種を米國人にして仕事をさせることです。ですからアジアも外國人に來てもらい、能力のある人たちが活躍できるような環境を作らなければなりません。そのためにアジアは溫暖化対策センターやエネルギー研究センターなど世界的なセンターを作り、とにかく21世紀の後半はアジアを科學技術研究の中心にしなければならないと考えています」
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