崔天凱?駐日中國大使の著任レセプションが18日に東京で盛大に催され、崔大使が熱意に溢れるスピーチを行った。スピーチの要旨は次の通り。「中國新聞網」が伝えた。
中國の第10代駐日大使著任後の2カ月余りで、わたしは日本の朝野各界と幅広い接觸と交流を行い、このような短い期間に、120余りの活動を行い、多くの日本の友人と知り合い、多くの誠実な提案を得、多くの感動的な場面に遭遇した。最も深く感銘を受けたものとしては、対中関係の発展にかける日本の友人の誠意と熱意、中日友好に盡力する多くの日本の人々の信念と執念に勝るものはない。これらすべては、中日関係の長期発展にとって最も貴重な財産であり、またわたしが大使の職責を履行するうえでこの上なく頼りになる後ろ楯であると信じている。
中日は海を隔てて互いを望み、歴史と文化の淵源は悠久にして深厚だ。中日関係の狀況は常に両國國民の運命と密接に関係し、われわれの位置するアジア、さらには全世界の情勢の変遷と推移にも影響を與える。今日、中日両國はともにそれぞれの発展の重要な歴史的時期にあり、両國の外部環境にもかつてない深い変化が起きており、世界経済のグローバル化と地域経済の一體化の波は、われわれの利益をますます緊密に結びつけようとしている。新たな情勢はわれわれに、新たな視點、新たな思考、新たな行動を備え、時代の発展が課す要請をよりよく體現できる新たな高みへと両國関係を引き上げるよう、共に努力することを求めているのだ。
中日関係は現在、良好な発展の局面を呈している。われわれは今年、國交正常化35周年を盛大に記念した。両國の政治交流は緊密性を増し、人と文化の交流は盛んに実施され、経済貿易協力は深まり続け、地域?國際問題における協調?協力も日に日に進展している。両國はまさに、戦略的互恵関係の全面的な構築という正しい方向に向けて前進している。
來年は両國関係の改善と発展にとって「黃金の年」だ。われわれは中日平和友好條約締結30周年に加え、北京五輪と中國の改革開放30周年を迎える。両國の指導者は前に、來年を「中日青少年友好交流年」とすることで合意した。わたしはこれらのプラスの契機が、両國関係に新たな動力をもたらし、より広大な展望を切り開くものと信じる。來年および今後さらに長期間の2國間関係を著実に推進するため、中日雙方は福田首相の間もなくの中國公式訪問と胡錦濤主席の來年の早い時期の日本國賓訪問に向けて積極的に準備を進めている。雙方が必ず共に努力し、重要な両訪問を確実に成功させ、戦略的互恵関係を新たな発展段階へとさらに推し進めていくものと信じる。
中國の政府と人民は常に日本を自身の発展の重要なパートナーと見なし、互いにいつまでも平和共存と世々代々の友好の良き隣人、互恵協力と共同発展の良きパートナーであることを心から望んでいる。中國は現在、平和的?科學的?調和的発展を踏み込んで推進し、小康社會の全面的な建設を進めている。われわれも中國の発展がもたらす歴史的なチャンスを、中國の重要な隣國である日本と分かち合うことを期待している。同時に、日本が戦後長きにわたり積み重ねてきた発展の経験は、中國の発展にとって重要な參考としての意義を持ち、また、われわれが協力を実施するうえでの貴重な資源でもある。共に手を攜え、両國関係のたゆまぬ前進を推進し、よりよい形で両國國民に幸福をもたらし、アジアと世界に幸福をもたらそう。
「人民網日本語版」2007年12月19日