中日両國は、今後設けられる「海空連絡メカニズム」を活用し、アジア太平洋の海洋秩序をめぐって率直な意思疎通を行い、アジア太平洋地域の「大國ガバナンス」のメカニズムを構築し、アジア太平洋地域の平和の土臺を固める必要に迫られている。(文:孫興傑?吉林大學公共外交學院博士)
中日関係は現在、急速に回復に向かっている。凍てついたままだった雙方の意思疎通ルートは融解し始め、観光から財政、経済、安全保障へと拡大しつつある。中日両國の防衛部門による「??者B絡メカニズム」の協議も基本合意が達成され、順調に行けば7月にも覚書締結が実現される見通しだ。
??詹块Tの協力は、危機管理に対する中日両國の意欲を示すものであり、中日関係回復の調整弁を増やすものとして期待されている。だが同時に、ここ1カ月余りで日本とフィリピンが2回にわたって軍事演習を行っているという事実もある。日本は南中國海問題への介入姿勢を明らかにしており、中日関係の発展に陰影を投げかけている。しかしある意味ではこれもまた中日関係の「新常態」(ニューノーマル)と言えるのかもしれない。中日友好の基本環境は「虛」と「実」の間で形成されていくこことなる。
中國の王毅外交部長(外相)は最近の講演で、中日関係の問題の根本は、最大の隣國である中國の臺頭を日本が本當に受け入れ、歓迎できるかにかかっていると述べた。日本は中國の発展の中から大きな利益を得ているが、これを受け入れる心理的な準備は十分にできていない。日本が中國の臺頭をどの程度受け入れることができるかは、中日関係の回復の限度に大きくかかわる。中日関係がここ數年、國交正?;詠恧巫類櫎螤顩rに落ち込んでいることは否定できない。少なくともハイレベルの政治往來ではそのことが顕著である。