目下の中日関係を改善し、両國関係の行き詰まりを打破するため、フォーラムが発揮すべき役割について、周局長は以下のような意見を述べた。
中日関係の発展は、両國の協(xié)力や平和、繁栄に直接影響するだけでなく、周辺國家やアジア地域にもますます影響を與えるようになっている。中日関係の特徴の一つは、民間の往來が一貫して、両國関係発展の中心と原動力となり、両國関係の発展プロセスにおいて重要な役割を果たしてきたということだ。中日の民間往來の形式には多くの獨特なところがある。北京—東京フォーラムは、中日民間交流の特殊な役割を體現(xiàn)したもので、雙方の政治関係や経済貿(mào)易、文化交流などをめぐって雙方の聲が集まる重要なプラットフォームである。民間の聲をいかに有効に集めるかは、このフォーラムの第一の目標と言える。
フォーラムの第二の目標は、両國の民間の理解を深め、両國の國民感情を改善し、両國の政治面での相互信頼を深め、両國関係の長期的で健全な発展を推進することである。中日の國交正常化以降、両國の國民感情と信頼とは大きく高まり、中日関係の健全な発展を支える役割を果たしてきた。だが過去10年、両國関係には、極端な要素の影響によってもたらされた不調(diào)和な、時には破壊的な聲や行動が出現(xiàn)している。こうした狀況は、両國民の関係を一定程度損ない、両國の政治的な相互信頼に直接影響している。政治的な相互信頼は中日関係の重要な土臺であり、歴史問題や領(lǐng)土問題とも直結(jié)している。こうした問題は極めて敏感なものだが、これを避けることはできない。北京—東京フォーラムが検討する主要なトピックの一つは、中日両國が、有効な意思疎通を土臺として、民間の感情をいかに改善し、両國の政治的な相互信頼をいかに推進するかということにある。
現(xiàn)在、急速に発展する中國が世界に與える影響をいかに正確に認識するか、経済依存度がますます高まる日本との関係を中國がいかに処理するかなど、様々な新たなトピックが出現(xiàn)している。フォーラムの第三の役割は、雙方の顔を合わせての意思疎通を通じて、両國の政策に価値ある提案を行うということにある。
第四に、このフォーラムには、両國メディアの方向を?qū)ГI國関係の著実な発展にメディアが前向きな役割を発揮するようにすることが求められる。雙方はいずれも、中日関係が直面する困難や課題の解決にあたっては、メディアが果たすべき責任が存在するとの認識を共有している。両國関係がトラブルに遭遇した際、雙方のメディアが前向きな態(tài)度を取ることができれば、行き詰まりを打破する助けになる。ポジティブなエネルギーを発揮するようメディアをいかに導くかは、このフォーラムが検討すべき重要な方向の一つとなる。
「中國網(wǎng)日本語版(チャイナネット)」 2015年10月12日