関係改善のメッセージは日本から
私は米國に6年留學していたので、決して米國嫌いではありませんし、反米でもありません。米國人は実際にお會いしても、それぞれ良い人たちであると感じています。しかし米國に常に依存しながら外交政策を決めなければならない日本の政治狀況は、あまりにも寂しいと思います。獨立國の日本は何でも米國に従うのではなく、自分の意見や政策の方向を持つべきです。日米関係あるいは日米安保體制をより相対化し、日中間のバランスをより上手に取れる日本にならなければいけないと思います。
中國が経済的に安定して発展することは日本にとっても望ましいと、日本人には特に理解してもらわなければいけないと私は思っています。安倍首相が中國脅威論のようなものを振りかざしながら、安全保障の環(huán)境を整備しようとしたことで、日中関係は政治的に必ずしも正常とは言えなくなりました。私は日本がこの誤りに気づくべきだと思います。私はAIIBの顧問をしていますが、日本がまだ參加していないのは極めて不自然なことだと思います。トランプ大統(tǒng)領(lǐng)は參加を希望しているものの、諸般の事情で葉わないようですが、日本だけが取り殘されるのは非常にもったいない話です。
日本は政治大國や軍事大國を目指すのではなく、外交努力で國力を示すことが大切ではないでしょうか。今後の中國は習近平體制のもと、「一帯一路」構(gòu)想などを強力に推進させつつ発展していくでしょう。日本はむしろそこに積極的に協(xié)力していけるような體制を作るべきだと思います。アジアの平和のためにも、日中がこのような協(xié)力関係をつくるのは大変望ましいことで、中日関係をより発展させていくための努力が日本側(cè)に求められています。日中関係改善のため、日本側(cè)から歴史的問題の解決などを含めたメッセージを新たな習近平體制に提示していくべきです。習近平體制がそれを溫かく、また辛抱強く見つめ、適切な方向にリードされることを期待します。
編集者=于文 撮影=呉文欽
人民中國インターネット版 2017年10月18日