中國海軍の遠洋展開は封鎖できない
李傑氏によると、宮古海峽は、戦略的な意義を持った海上の通路であり、日本の「海峽封鎖」の意図には戦時であれ平時であれ警戒を強める必要がある。平和な時期には、日本のこの措置は、海峽を通過する中國海軍編隊に心理的な抑止を加えるものとなり、中國の艦艇についての各種の情報を収集することも可能とする。戦爭または緊急の狀況が発生すれば、この海上の通路を通過するには、まず海峽の両側の日本のミサイルを解決しなければならない。12式ミサイルは、発射機車両による機動的な配備の方式が取られ、周辺の防空ミサイルと戦闘機による援護も受けることから、その耐攻撃力は比較的高い。
だが李傑氏は、日本のこの措置は、その意図とは反対の結果を招く可能性もあると指摘する。宮古海峽に封鎖の危険があるとなれば、環境をできるだけ知り、周辺情報を把握するため、中國海軍編隊はこの海上通路をさらに頻繁に出入りすることになる。さらに中國海軍の遠洋能力が増強する中、立體作戦能力、さらには列島線內外からの挾撃能力も向上し続けている。対艦ミサイルの島への配備で中國海軍の遠洋への展開を封鎖しようという日本のねらいは現実的なものとは言えない。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2018年3月1日