米日韓はこのほどハワイで3カ國による外相會(huì)談を開き、かつ5年ぶりに共同聲明を発表した。米國が先ほど新たな「インド太平洋戦略」を打ち出したばかりだが、今回の外相會(huì)談には新鮮味がなかった。3カ國の協(xié)力の重要性を強(qiáng)調(diào)し、朝鮮のミサイル発射、ロシアとウクライナの対立、ミャンマーの危機(jī)などの「インド太平洋」及び世界的な問題を羅列した。米國の北東アジア同盟體制の「団結(jié)と一致」の宣伝に力を入れた。(筆者?項(xiàng)昊宇 中國國際問題研究院アジア太平洋研究所客員研究員)
注意すべきは、3カ國が共同聲明の中で初めて「臺(tái)灣海峽の平和と安定の重要性」を取り上げ、米日による中國への內(nèi)政干渉を韓國が迎合したという消極的なシグナルを発したことだ。
文在寅氏による5年弱の政権運(yùn)営において、韓國の対外政策は現(xiàn)実的で理性的な特徴と、自主とのバランスの維持の必要性を示した。特に米國が全面的な対中競爭?けん制を仕掛けるなか、韓國は自國の利益を立腳點(diǎn)とし、獨(dú)立自主の外交政策の方針を貫き、米國の反中に完全に追隨していない。中國けん制を狙いとする「インド太平洋戦略」と距離を保ち、かつ新疆?香港?臺(tái)灣関連の問題においても慎重な態(tài)度を示している。
3月9日の大統(tǒng)領(lǐng)選が近づくなか、韓國國內(nèi)の政治の雰囲気が日増しに緊張化し、中國への態(tài)度にも微妙な変化が生じている。これには內(nèi)外両面の理由がある。
(一)選挙癥候群。韓國の政界の進(jìn)歩派と保守派が真っ向から対立している。現(xiàn)在の大統(tǒng)領(lǐng)選の狀況は膠著し、結(jié)果の予測(cè)が難しい。激しさを増す選挙において、2大陣営の候補(bǔ)者は相手側(cè)のスキャンダルをつかみ攻撃しあい、大衆(zhòng)に迎合する公約を次々と発表している。北京冬季五輪の開會(huì)式における中國の朝鮮民族の衣裝、ショートトラックにおける審判の問題について、韓國の一部のメディアと政治家が大掛かりで喧伝し、反中ムードを極力煽り立て、中國関連の民意を急激に悪化させている。
(二)米國の抱き込み。バイデン政権は発足後、米日韓による「鉄のトライアングル」関係を再構(gòu)築し、3カ國の軍事協(xié)力を強(qiáng)化し、北東アジアで堅(jiān)固な中國けん制前線基地を作ろうとしている。しかし文政権は、自國を抱き込もうとする米國に対して「曖昧戦略」を取っている。さらに日韓の対立が加わり、韓國は米國が作る「中國けん制同盟體制」の弱點(diǎn)になっている。米國は新たな「インド太平洋戦略」の中で、同盟國との協(xié)力をさらに重視?強(qiáng)化し、「有利かつ相互に強(qiáng)化する」同盟體制を構(gòu)築し、中國などの敵を念頭に置く「集団の実力」を形成するとした。米國にとって、政局の変化は韓國を「中國けん制の戦車」に乗せる絶好のチャンスだ。
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