今年11月に東京で開催される第25回夏季デフリンピック競技大會で、主催者側は人工知能(AI)技術を用い、可視化音響効果システムにより聴覚障害者の観戦をサポートする。
夏季デフリンピックは長い歴史を持つ。第1回は1924年に仏パリで開催され、現在まで24回開催されている。出場選手は聴力損失が55デシベル以上で、かつ競技の公平性を保つため補聴器などのデバイスの使用を認められない。本大會は今年11月15日から26日にかけて東京で開催される。70以上の國及び地域の約3000人の選手が21競技に出場する見込みだ。日本での開催は初となる。
デフリンピックはその他の障害者大會より長い歴史を持つが、知名度は低めだ。日本の財団「障害者スポーツ支援センター」が2021年に発表したアンケート調査結果によると、パラリンピックについて「聞いたことがある」もしくは「知っている」は約97.9%だが、デフリンピックは16.3%のみだった。日本は本大會の観戦にAIなどの新興技術を導入し、大會の知名度と聴覚障害者への関心を高めようとしている。
報道によると、聴覚障害者のスポーツ観戦では、競技の音や歓聲が聞こえず疎外感が生まれる。デザイン會社「方角」と早稲田大學巖田研究室が共同開発した可視化音響効果システムは、試合中の音を擬音として畫面に表示し、音響効果の視覚化を強化する。AI技術は音聲発生源の正確な特定と、畫面の対応する位置への擬音の表示に用いられる。このデザインのアイデアは日本のマンガ?アニメ文化から得られた。聴覚障害者の観戦は、マンガを読むような體験になる。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2025年1月9日