(3)改革の全面的深化にあたっては、中國が長期的に社會主義の初期段階にあるという最大の現実に立腳し、発展は依然として中國のあらゆる問題を解決するための鍵であるという重要な戦略的判斷を堅持し、経済建設を中心とし、経済體制改革の牽引的役割を発揮させ、生産関係と生産力、上部構造と経済的土臺との相互適応を推進し、経済社會の持続的で健全な発展を推進しなければならない。
経済體制改革は改革の全面的深化の重點であり、核心問題は政府と市場との関係をよりよく処理し、資源配置における決定的な役割を市場に果たさせ、政府の役割をよりよく発揮させることである。市場が資源配置を決定することは市場経済の一般法則であり、社會主義市場経済體制を健全にするには必ずこの法則に従わなければならない。市場體系の未整備や、政府が介入しすぎたり管理監督が行き屆かないといった問題の解決に力を入れる。
広さと深さの面で市場化改革を積極的かつ著実に推進しなければならず、政府の資源に対する直接的配置を大幅に減らし、市場ルール、市場価格、市場競爭に依拠した資源配置を推し進めることにより、利益の最大化と効率の最適化を実現させる。政府の職責と役割は主としてマクロ経済の安定を保ち、公共サービスに力を入れ、最適化し、公平な競爭を保障し、市場に対する監督?管理を強化し、市場の秩序を守り、持続可能な発展を推進し、ともに豊かになることを促進し、市場の欠落面をカバーすることである。
(4)改革開放が成功裡に実踐されたことは、改革の全面的深化に重要な経験を提供するものであり、長期的に堅持しなければならない。最も重要なのは、黨の指導を堅持し、黨の基本路線を貫徹し、閉鎖的で硬直した古い道を歩むことなく、旗印を変更するといった誤った道を歩むことなく、あくまで中國の特色ある社會主義の道を歩み、一貫して改革の正確な方向を保つことである。思想の解放、実事求是、時代に即した前進、真実を求める姿勢と実務的な態度を堅持し、すべてを現実から出発させ、國內で成功したやり方を総括し、國外の有益な経験を參照し、理論と実踐の革新を勇敢に進めていかなければならない。「人間本位」の理念を堅持し、人民の主體的地位を尊重し、大衆の創造的精神を発揮させ、人民を拠り所として改革を推進し、人の全面的発展を促さなければならない。改革と発展の安定的な関係の正しい処理を堅持し、大膽かつ著実にトップダウンの計畫立案と「手
さぐりで進む」やり方を結合させ、全體的推進と重點的突破とを互いに促進させ、改革政策決定の科學性を高め、幅広くコンセンサスを結集し、改革の相乗効果を形成しなければならない。
現在、中國の発展は新たな段階に入り、改革は難関突破期と「深水區」に入っている。強烈な歴史的使命感で、黨と社會全體の英知を最大限集中し、あらゆる積極的要素を最大限引き出し、困難な課題に取り組み、危険にあえて挑み、より大きな決意をもって思想観念の束縛を突き破り、利益固定化の壁を突破し、中國の特色ある社會主義制度の自己完成と発展を推し進めていく。
2020年までに、重要な分野と鍵となる部分の改革において決定的な成果をあげ、本『決定』で提起された改革の任務を達成し、系統的で整った、科學的で規範的な、効果的な運用が可能な制度體系を形成し、各方面の制度をさらに成熟し、さらに形の定まったものにする。