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論評:ロ米核軍縮交渉に様々な壁
発信時間: 2009-10-20 | チャイナネット

 

ロシアのメドベージェフ大統領は19日、國家安全保障上の利益の角度から米國の新ミサイル防衛(MD)計畫への評価を行い、必要な數の核兵器を保有することで、米國とのパワーバランスを保つ必要があるとの考えを表明した。

メドベージェフ大統領は同日、セルビアメディアの取材に対し、ブッシュ政権期のポーランドとチェコへのMDシステム配備計畫の撤回をオバマ米大統領が先月発表したことを積極的に評価する一方、「ロシアの専門家は米國の新MD計畫に対して具體的な分析とともに、國家安全保障上の利益の角度から評価を行う」と表明した。

核軍縮については「ロシア側の出発點は、核兵器を実際には使用しないことだ。だが過去數十年間、核兵器の存在は常に世界の戦略的安定と安全を保障してきた。ロシアは、米國とパワーバランスを保つ必要があると考える。このため、ロシアとその同盟國の安全保障に必要な最低水準の核兵器を維持する必要がある」と述べた。

ソ連と米國が1991年7月に調印した第1次戦略兵器削減條約(STARTI)は今年12月5日に失効する。ロシアと米國は今年に入り、條約失効後の新しい案について、協議を重ねてきた。10月19日には、ロ米の新たな核軍縮交渉がスイスのジュネーブで始まった。メドベージェフ大統領は、米國との新たな核軍縮條約を12月前に調印するべく、あらゆる努力を盡くすと表明した。

核軍縮交渉で、ロ米間に橫たわる溝の1つは核兵器の保有數だ。米國は核弾頭の配備數の大幅な削減を主張しているが、削減分の核弾頭を保管することを排除していない。ロシアは通常戦力が西側諸國に劣る中、核兵器を大幅に削減して、自國の安全と大國としての地位が脅かされることを懸念している。ロシア側は核弾頭の廃棄を主張し、削減分の核弾頭の保管に反対している。

ロシア側は、新條約は核弾頭の保有數だけでなく、その運搬手段の數も制限すべきだと考えている。ロシア側はまた、他の核大國を交渉に引き込むことで、米國からの圧力を軽減しようとも考えている。

ロシアの國際問題専門家アレクセイ?プシコフ氏は「米國はポーランドとチェコへのMDシステムの配備を撤回したが、より効果的な代替システムを構築するだろう。米國はポーランドにパトリオットミサイルを提供し、同國內に軍事基地を置く考えだ」と指摘する。

「人民網日本語版」2009年10月20日

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