今年の政府活動報告は、効果的な投資を拡大し、消費を促進し國民生活に恵みをもたらし、かつ構造を調整し今後の原動力を強化する「両新一重」の建設を重點的に支持するとした。その中には「5G応用拡大」が盛り込まれた。これは今年引き続きネットワーク構築を加速するほか、5G応用開拓の年により多くの業界が5Gの力を手にすることを意味する。
國家発展改革委員會による新インフラの範囲によると、5Gは情報インフラに屬する、デジタル社會発展の礎だ。商用から1年に渡り、中國の5G事業展開は加速を続けている。今年の政府活動報告は5G応用の拡大を強調した。これはネットワーク構築と同時に、応用の加速が5G商用サービスのもう一つの重點任務になることを意味する。通信業界の関係者はインタビューに応じた際に、開放と協力を大きな背景とし、中國は新インフラを強化し、5G応用を拡大し、世界の5G発展に新たな原動力を注ぎ、5Gが各業界に力を與える新たなページを開くと表明した。
協力強化、5G商用サービスを掘り下げる
世界の5G商用サービスは始まったばかりだ。中國の5G融合応用は全體的に見ると模索の段階にあり、業界の融合は検証?実証中だ。5G標準の融合、5G商用サービスの加速は依然として、関係者による継続的な協力強化が必要だ。
政府活動報告は「外部環境の変化を見據え、揺るぎなき姿勢で対外開放を拡大し、産業チェーン?サプライチェーンを安定させ、開放により改革を、改革により発展を促進する」とした。中國のより高水準の対外開放の推進により、世界の5G産業が利益を手にする。
賽迪研究院無線電管理研究所の彭健副所長は、「5G分野の國際対話?交流を全面的に強化する。モノのインターネット、クルマのインターネット、インダストリアルインターネットなどの重點分野の他國との業務革新協力の展開に焦點を絞る。技術、標準、応用、安全などの面で世界と5G発展を共同推進し、5G運命共同體を形成する」と述べた。
モバイル通信及び半導體産業には元來グローバル化の特性があり、クアルコムと中國の産業チェーンの協力は20年以上に及ぶ。クアルコム中國地域の孟樸董事長は「當社は5Gがすべての參加者にもたらすチャンスをつかみ、中國の産業との協力をさらに掘り下げる。技術革新を通じより多くの産業に力を與える。スマート端末分野のみならず、インダストリアルインターネット、リモート醫療、スマート交通、スマート都市などの関連分野が含まれる。當社の中國における発展の自信が揺らぐことはなく、中國の提攜先へのサポートが減ることはない。當社は中國経済の長期発展に自信を深めている」と話した。
エリクソン中國の趙均陶総裁は、「中國は5Gを新インフラに列挙し、通信業界のメーカー及び參加者により明確な方向を示した。また中國は5Gに関する具體的な行動計畫を打ち出した。これらのすべての具體的な措置が、業界に非常に大きなサポートをもたらす。當社は中國の5G建設に深く參與し、より多くの中國人ユーザーにサービスを提供できることが非常に光栄だ。當社はこれまで通り中國の5G発展を支持し、中國市場への投資を続ける」と述べた。
中國の5G商用サービスは1年で多くの成果を手にした。今後は新技術の発展、ネットワークカバープラン、チップ?モジュール、産業生態、応用の成熟度、ビジネスモデルなどの面で、政府機関及び産業界によるたゆまぬ革新が必要だ。新需要、新事業、新ビジネスモデルを模索し、共に5G商用サービスを掘り下げるべきだ。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2020年5月26日