(7)資源の試練。「第12次五カ年計畫」期間中、中國経済発展が直面する資源のプレッシャーはさらに拡大するだろう。1つには、発展の基數が比較的高いため、発展スピードを保ち続けるためには資源へのニーズも高まる。2つ目に、発展基準が高まっており、特に13億人の生活の質が絶えず高まっている。これにより更なる資源が必要となる。3つ目に、資源の価格的要素の影響を受け、資源消費のコストもますます高くなっている。
(8)環境の試練。環境問題は中國発展の大きな「ボトルネック」だ。今後5年間、中國は依然として工業化と都市化の急速な発展期にあり、環境のプレッシャーは多方面にわたる。1つ目は、生産におけるプレッシャー。「世界の工場」である中國は、今後も製造業の特徴を持ち続けるだろう。このため、生産における環境圧力はなかなか緩和できない。2つ目に、消費水準の高まりに伴い、生活における環境圧力も高まり続けている。
(9)市場の試練。主に國內外の各主要市場から來る試練だ。今後5年間、金融市場、資本市場、大口商品市場などは國際的な金融システムの大変革、市場構造の大改造から來る多くの試練に直面するだろう。中でも、米ドルの動揺から引き起こされた価格システムの亂れは、「第12次五カ年計畫」期間に避けられない大問題となるだろう。このため、市場の安定的な運行に向けた新モデルを探し出し、実體経済の大衝撃を防げるかどうかは、大きな試練となる。