今回は、コメント欄で質問をいただきましたので、それにお答えする形でブログエントリーを寄稿したいと思います(今回はすこし複雑なテーマなので読むのが難解なブログになってしまい大変恐縮です、先に謝罪をさせていただきます。)。
------↓ご質問(直接転載)------------
elf 2010-9-19 14:03:04
中川さん、こんにちは、いつもブログを拝見させていただいてるんです。 この質問はいいかどうかすこし不安でしたが。どうしても、どんなお答えをお出しになるんでしょうかと気にいてて、書き込んじゃいました。 釣魚島事件につきまして(日本の場合は尖閣諸島といわれてるようですね)どう思われてるんでしょう。
------↑ご質問(直接転載)------------
テーマはズバリ!外交問題です。僕はこちらのチャイナネットさんのブログでは、あまりこの問題に觸れてきませんでしたね。というのも、この外交問題というのは、日本人の僕が、中國のメディアであるチャイナネットさんで主張しますと、それ自體が「外交」というものに影響を與える可能性がわずか(本當に微々たるものとは思いますが)でもあるかなと思ったからです。でも、せっかくですから、日本?中國間の外交がいま熱い話題であるこの問題に少しだけ觸れておくのはいい機會かもしれませんね。
まずは、僕が考える「外交」とは何かということについて総論として説明させてください。僕のパーソナルサイトにも寄稿してありますが、僕が「にわかに定義」する外交とは「情報偏在が前提とされた、各國政府?各國マスメディア?各國國民を主なプレーヤーとした多元的繰り返しゲーム」です。例えば、もし2國間だけに限定した外交であっても、そこには「主な」プレーヤーだけでも、A國政府?A國マスメディア?A國國民?B國政府?B國マスメディア?B國國民の6プレーヤーが存在し、ICTの発達した現代においては、國民の直接的情報交流も可能になっているため、1対1の関係としては15本の線(「6C2=15」)のプレーヤー関係があることになります。これが現代のような多國間での協議が可能な中では、級數的に膨大な數のプレーヤー関係があることになります。この多層(國內でも意図的な情報偏在が行われる)?多元(國家間が直接的なだけでなく間接的に影響を及ぼしあう)?動態的(複數回が時系列的に繰り返される)外交を前提とすると、もはや、その外交ゲームの「勝利者ゴールとしてのイニシアチブ」を獲得するのが難しいどころか、結果的にイニシアチブとはそもそも存在したのか、というほどに複雑化してしまいます(※ここでは、イニシアチブとは、合理的な行動主體ヒエラルキーが総體として、対外利害調整上相対的有利な條件で交渉?取引が成される立場?狀況を得ること、を指しています。)。