繆暁陽
シンポジウムの様子
來年、辛亥革命100周年を迎えるにあたり、4日、中國人民大學、アジア平和貢獻センターが共催し、日本溫故創新會、中日友好協會、中國宋慶齢基金會研究センター、日本駐中國大使館などが協賛する「清末民初の中日関係――孫文と梅屋莊吉の交誼とその時代國際學術シンポジウム」が北京市の中國人民大學で開かれた。
日本の福田康夫元首相、中國人民大學の紀寶成総長、日本駐中國大使館の丹羽宇一郎大使、山田重夫公使、アジア平和貢獻センターの西原春夫理事長、梅屋莊吉のひ孫に當たる小坂文乃さん、中國宋慶齢基金會研究センターの陳紅軍副主任、何大章顧問など各分野の関連者ら、及び中國人民大學、中國社會科學院、北京市社會科學院、北京大學、清華大學などの大學や研究機関の専門家30人余りが今回のシンポジウムに出席した。
福田康夫元首相
會議の開幕式では、紀寶成総長、福田康夫元首相、丹羽宇一郎大使が挨拶し、二千年來の中日両國民の友好的な往來史を振りかえった。福田康夫元首相は開幕式の挨拶で次のように述べた?!赶劝?、私は、上海萬博會場にて『孫文と梅屋莊吉展』を拝見する機會があった。日本に亡命中の孫文と梅屋莊吉の間に芽生えた友情が、ここ北京の伝統ある中國人民大學におけるシンポジウムの中で紹介され、孫文と梅屋莊吉の交流の歴史が次世代の若者に受け継がれていくことは大変素晴らしいことだ。梅屋莊吉は、『中國革命のために行った全ては孫文との盟約を果たすためであり、これに関する日記、書簡などは全て外部に漏らしてはならない』とする遺言を殘したため、孫文と梅屋莊吉の関係は我が國でも広く知られていなかった。最近になって、日中間の友好関係の基礎を築いた両者に改めてスポットライトがあてられるようになった」。
丹羽宇一郎中國駐在日本大使
また、丹羽宇一郎大使は開幕式の挨拶で次のように述べた?!竵砟辘稀⑿梁ジ锩?00周年を迎える記念の年だ。このような時期に、孫文と、孫文の活動を資金面及び精神面で大きく支えた梅屋莊吉の友誼及びその時代に焦點を當てたシンポジウムが開催されることは、大変時宜を得たものであると思う。梅屋莊吉は、どんなに逆境の時であっても、終生、孫文との約束を守り続けた人物だ。日本と中國の関係も、國家と國家の関係である以上、さまざまな場面が訪れるのは當然だ。しかし、日本と中國は、今後千年、二千年つきあっていく隣國だ。孫文と梅屋莊吉に學び、大きな志を持ち、日中両國がさらに固い絆で結ばれるよう、協力して歩んでいくことが必要だ」。