神戸製鋼所の梅原尚人副社長(zhǎng)は問題を受けて顧客と社會(huì)全體に謝罪し、管理職を含む數(shù)十人がこの件に関わっていたこと、原材料の品質(zhì)が安全に関わる問題を引き起こす可能性があることを認(rèn)め、川下の企業(yè)に製品の安全性検査を改めて行ってほしいと述べた。また現(xiàn)時(shí)點(diǎn)ではこの問題により製品の安全問題は発生していないと述べた。これまでに明らかになった関連企業(yè)は輸送車両、機(jī)械製造、防衛(wèi)、宇宙航空など各分野の約200社に上り、これ以外の貿(mào)易會(huì)社を通じて流通した製品は統(tǒng)計(jì)をまとめるのが難しい狀況だ。
今回のスキャンダルは日本企業(yè)の信頼に大きなダメージを與えた。神戸製鋼所は、製品の強(qiáng)度や柔軟性は顧客と取り決めた仕様には合致していないが、日本工業(yè)標(biāo)準(zhǔn)調(diào)査會(huì)が制定した日本工業(yè)規(guī)格(JIS)は満たしていると苦しい言い訳をしただけでなく、梅原社長(zhǎng)は改ざんに至った原因は顧客からの納期のプレッシャーにあると責(zé)任を転嫁しようとさえした。ビジネスのルールでは製品売買契約は正確さをむねとし、顧客からの要求が業(yè)界の基準(zhǔn)を上回るのは顧客に特殊な要求がある場(chǎng)合であり、契約の精神に背く行為はビジネス上の信用を失墜させ、公平さや平等さについては言うまでもない。
過去2年間に、日本では鉄鋼や建築機(jī)械のニーズが落ち込み、神戸製鋼所は2年続けて経営損失を出し、16年度は230億元の赤字だった。同社は今年は赤字を黒字に転換させると誓い、高品質(zhì)のアルミ?銅製品を「成長(zhǎng)戦略の柱」に據(jù)えた。高い基準(zhǔn)の製品の製造契約を締結(jié)したことは、企業(yè)にそれだけの技術(shù)や能力があるということであり、製品が顧客の求める仕様に達(dá)していないことは、製造過程に手抜きや原材料のごまかしなどがあったことを示す。
今回の問題は日本企業(yè)が製品の品質(zhì)管理體制を軽視していることを浮き彫りにした。數(shù)十人が関わり、子會(huì)社の4工場(chǎng)で同時(shí)に発生した問題が、単に「契約遵守の意識(shí)が低かった」とか「現(xiàn)場(chǎng)での暗黙の了解」とかいった理由だけで行われたとはにわかには信じがたい。神戸製鋼所は昨年にもばね用ステンレス鋼線の強(qiáng)度偽裝問題を起こしているが、そこから教訓(xùn)はくみ取らなかったといえる。同社は10年前から検査データの改ざんに手を染めていたとする人もおり、ここから管理の疎かさや漏れが長(zhǎng)期にわたる體制的な問題であることがわかる。
ビジネスの信用失墜の代償は大きい。神戸製鋼所は関連企業(yè)と共同で技術(shù)検査を始めたほか、外部の弁護(hù)士に依頼して管理體制の調(diào)査も進(jìn)めている。川下の企業(yè)に製品の安全性に関わる問題が起きれば、リコール(回収)、修理、人件費(fèi)などにかかる巨額の費(fèi)用はすべて神戸製鋼所が負(fù)擔(dān)することになる。
2年前の東洋ゴムや東芝の問題、昨年の三菱自動(dòng)車の問題、今年9月の日産自動(dòng)車の問題を振り返ると、日本企業(yè)はここ數(shù)年スキャンダル続きだったが、傷ついたのは各企業(yè)の看板だけだった。だが今回の神戸製鋼所のような原材料メーカーのスキャンダルは、川下の産業(yè)チェーン全體に影響を及ぼし、日本の製造業(yè)全體の信用の看板をたたき割ることになるといえる。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語版」2017年10月16日