相次ぐ研修生の過労死
厚生労働省が7月に発表した統計によると、09年に日本で死亡した外國人研修生は27人、08年の35人に次いで多かった(2008年は過去最高)。死亡した研修生の多くが20~30歳の若者で、そのうち16人の死因は長時間労働による脳?心臓疾患と関係があるとみられる。
日本の専門家によると、過度な疲労や緊張、心理的ストレスなどはこうした疾病を引き起こす原因となる。外國人研修生の多くは、來日後、知り合いもおらず言葉も通じない見知らぬ土地で生活する。これに、雇主が十分な健康管理をしてくれないなどの原因が加わって、過労などによって突然死亡する研修生もいる。
日本の5省共管により1991年に設立された、外國人研修制度の運営を擔當するJITCOは、研修生の死亡事件についてコメントすることを拒否しているが、非政府組織「外國人研修生問題弁護士連絡會」の安孫子理良氏は、「多くの研修生は雇主の許可やときには強制のもと、長期的な殘業によってわずかな報酬を得るしかなく、最終的には過労により死に至る」と指摘する。