寫真(上):バレエ『白毛女』
寫真(下):交流をする中日のバレエ出演者
バレエ団は7月4日に北京を出発し、香港経由(當時、北京-東京間の直行便はなかった)で5日に東京に著く予定だった。しかし、その時、日本では大きな政局変動が起きていた。中國を一貫して敵視していた佐藤栄作政権が終焉を向かえ、田中角栄首相の時代がやってきた。田中首相は就任後の記者會見で、「自分の就任後の重要な使命は中國との國交正?;扦ⅳ搿工趣悉盲瓯砻鳏贰ⅳ工挨藴蕚浃巳·陹欷盲?。これは正に中日関係を回復する千載一遇のチャンスである。周恩來首相はただちに、日本とより積極的に協議ができるよう、友好協會の副秘書であり、日本通で知られ、日本への留學経験もある孫平化氏をバレエ団の団長として任命し、バレエ団を率いて東京に向かった。
日本の舊友の仲介もあり、孫平化氏は多くの日本の政界や財界の要人と話をすることができた。8月11日、大平外務大臣との會談中に、田中首相が両國の國交正?;韦郡帷⒃L中する旨が伝えられた。翌日、中國の姫鵬飛外交部部長は即座に、中國を代表し、「周恩來首相は田中首相の訪中を歓迎する」と答えた。このようにして、田中首相の訪中は條件も整い実現間近の段階にきた。日本國內の右翼勢力の反対を抑え、8月15日、田中首相は孫平化氏および肖向前氏と會談し、周恩來首相との會談が実りの多いものとなることを願っていると述べた。